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また、背後を取られました。
もう、なに? きみは私のぐるぐる渦巻く、この醜ささえ見え隠れさせる気持ちを知ってるのかい?
それは、会社の食堂での出来事。 愛のキャッチボール(バスケ)事件の翌日のことです。
毎日お弁当派なのですが、毎週水曜日に、会社のかわいこちゃんと、食堂にいく事にしている私。
最近めっきり暑くなり、そもそも面倒くさがりな私は、普段もお弁当ではなく、冷凍ごはんをレンジで解凍してお茶漬けさらさら〜にしてしまうような怠惰な女。
過ごしやすい季節はともかく、夏場は本当に駄目人間で、昼間は一切の食欲が失せます。 水分やアイスは別ですが。
食堂に入った途端、げんなり。 なんと! このくそ暑い中、食堂の空調が死んでしまい、それでなくても火気を取り扱ってて普段でも暑い場所。
もうそこは天然、というか人の体温が充満して出来上がったサウナ。。。
私の心を占める思いは、「(何も食べたくない…)」
自然、メニューを選ぶ気持ちも消沈。 しかし、社の飢えた野郎どもは並ぶ並ぶ。ずらずらずらずら並ぶ。 それさえも暑い。暑苦しい。
その時後ろで何か声がしたのですが、その時は誰かが連れに何かを言ってるんだと思い、私は振り返りませんでした。
それより何より、もう暑すぎ。。
「冷め〜ん♪」 私の連れのかわいこちゃんは、明るく注文。 ならば私もそれで〜・・・、と食堂のおばちゃんに注文しようとしたら、
にゅっ。
「―――っ!?」
左頬側から突然現れた腕に驚き、思わず飛び退きました。 殴られるのかと思ったのです。
「あっ、すいません」
ΣΣ( ̄◇ ̄;)!
コーヒーの君!? あ、あなた、私がいることわかってた? こんなにデカイんですよ、私!!!! わかんないわけないよね!? それともわざと!?わざとなの!? 殴りたいくらい、邪魔で嫌いってこと!?
伸びてきたコーヒーの君の手は、社員専用の注文書を提出していたのでした。
なんとなく、悲しい思いをしながら、冷麺を食べました。
が、暑い上に、元来麺類が好物ではない私は、たまごやトマトやきゅうりやもやしを食べて、麺に到達する頃には、すっかり飽きてしまい、
「ヤンピンちゃん、もう食べないの?」 「う〜ん・・・、朝ご飯食べ過ぎちゃって・・・」
お皿にてんこもりな麺を残してしまいました。
そして、仕事に戻り、忙しく不在がちなコーヒーの君の席や、所在地を示すホワイトボードをぼんやりと見て、ハタと気付く私。
ひょっとして、食堂に入った瞬間、何か聞こえた声は、コーヒーの君で、私にナニか言ってたんじゃないの!?
暑さでぼーっとしていたとは言え、あの距離で聞こえてないわけないと思ったコーヒーの君は、ちょっとムカついたとか!?
でもって、ちょっと嫌がらせな、あの殴りそうなぎりぎり腕出しをしたとか!?
・・・・・・・・・考え過ぎですね。うん。
もう、暑い!ほんとう、暑いです!! 思考の渦に捕われる事さえも、中途半端で終わってしまうほど。。。
それにしても。
私の背後を取るのがうまいなぁ。コーヒーの君。 もう、なんか・・・、どうせなら、ぎゅってしてくれたらいいのになぁ。 それが一番、私の息の根を止めるのに、最大に効果的なことやねんけど。
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