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そのメールに気を良くした調子乗りの私は(これが私の駄目なとこ)、またもメールを返そうと、カタカタ打っておりました。
すると。。
「ヤンピンさん。お疲れさまです」
ぎっくう!!!!
気が付けば、コーヒーの君が私の隣にやって来ているではありませんかーっ 冷静なつもりで、しかし心中わたわったで、メールソフトを隠し、コーヒーの君に振り向く。
「はい。お疲れさまです」
うわ〜…、しらじらしー。
なんだか悪い事をしているようで、勤めて平静を装おうとする天の邪鬼な私。 そうなんですよねー。 本気で好きになった人には、どーしてもその本音を本人はもちろん、回りにも悟られたくないがために、動じない態度をとってしまうんです。 私なんかが、コーヒーの君を好きだなんて、そんなことが周囲にバレたら、コーヒーの君に迷惑がかかるような気がして。
コーヒーの君は、もちろん、お仕事の件で来られました。
「ヤンピンさん、●●のファイルを開けて下さい」 「え? あ、はい」
コーヒーの君に言われるがまま、社内の共有ファイルを開けていく。
嬉しすぎて、鼻血が出る直前のこめかみの気圧ってわかりますか? きゅう〜って、なるんです。
隣に中腰で指示してくれることが、幸せできゅ〜ってなってました。 本気でヤバイな、と思ったら、神様はやはりそこまで優しくはなかったのです。
悲しいかな。私にはわかりかねる内容だったので、仕方なく禿げデブ上司にヘルプ。
これで、終わった〜…。 コーヒーの君はデブのとこへ行っちゃうのね〜。
そしたら、デブがこっちにやって来るではないですか!!
コーヒーの君がこっちに居てくれるのは嬉しいけど、デブは嫌いやねん!
表面は平静を努めてましたが、心中は、 「(うぎゃ〜っ!!!!)」
私のPC画面を右側から覗き込み、なんだーかんだー。 私の左側に居たコーヒーの君は私の背後に立ってたようです。(見えなかった) デブが苦手なのと、私が座っていることで、コーヒーの君に画面が見えないだろうと思って、私はなにげに左に体を傾けて、お二人のあーだこーだな話を、ふんふんと聞いて(いるふりをして)いました。
「!?」
そんな中、背中にものすごい何かを感じました。 でも、二人があーだこーだ言っている中、それが何なのかを確認するわけにもいかず、上半身を左に傾けたままでいました。
すると…。
「そこに数字をもう入れちゃえばいいんだよ」
デブがそう言って来たので、
「(あ〜、このキーボード叩くのね、そうなのね)」
やだなぁ、と思ったとき、
にゅっ。
「!?」
デブの腕ではなく、コーヒーの君の右腕が私の右肩外側から出て来たのです!!
「(さ、ささささささっきの背後に感じた何かは君の懐だったのですねー!!??)」
そうです。 コーヒーの君は、画面を覗き込むために、私の真後ろに立っていたのではなく、中腰だったのです!!
呆然としていて、「ここに座ってやってください」と椅子を譲る事もできないまま、私はただただ右真隣のデブとの間で、私のキーボードを叩くコーヒーの君のたった15センチ先にある左横顔というか顎!!と、左腕のオメガを見つめることしかできませんでした。
…………。
今思えば、なんて気の利かない女…。
もう、もうもうもうもうもうもうもうもう!!
こんな接近戦は駄目です。 コーヒーの君、肌きれいすぎる。 そんでもって、日焼けしててかっこいいです。誰よりも!!
うちの会社は、男前がちらほらいるのですが、ダントツですっ(私には)。
ブルーなのかな?ブラックなのかな?私にはブラックに見えたオメガが、似合う!! うっすら血管の浮き出る腕。
デブ、ありがとう! 今日だけは、感謝します。
もう駄目。お腹一杯。今日は眠れないかもしれないー。
「(おっと、さっきのメールは送っておかなきゃ)」 終業前に、メールを送って、お腹一杯になった私は、ジムへ向かいました。
今までで最短の接近。 心臓がどうにかなるかと思った日でした♪
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