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コーヒーの君の席は、私が顔を上げると、その顔がすぐ目に飛び込んで来るような位置にありました。
ありました。
そうです。これはもう過去のお話。 今月の頭の人事異動で、コーヒーの君の部署に一人来られてから、コーヒーの君は私の視界を微かに外す位置へ移動しちゃいました。
と、言っても、隣に横移動しただけなので、見えるといえば見えるのです♪
その異動してきた方と共に、コーヒーの君が私のもとへやって来ました。
「ヤンピンさん、ド●モの通話明細って毎月送られて来てました?」 「え? あ、はい。毎月コーヒーの君さんに渡してますよ」 「こういうやつですか?」
ファイルに綴じられた他社の明細を示しながら、コーヒーの君は聞いてきました。
「うんうん。このサイズ。こことかここのは、請求書とは別で送られてくるんだけど、ド●モは請求書の後ろに一緒に送られて来てます」 「ないんですよ〜」
ぺらぺらとファイルをめくりながら、首を傾げるコーヒーの君。
他の野郎どもに対してはともかく、ことコーヒーの君絡みのお仕事は、完璧(にしているつもり)な私。 明細ひとつ渡すにも、きちっと綺麗なクリップで、手渡し。それが出来なければ、付箋に『よろしくお願いします ヤンピン』と書いてコーヒーの君のデスクに置きます。(他の野郎どもには適当) その付箋も字が歪めば書き直すという、キモチワルイまでの念の入れよう。
だから、渡し忘れ、紛失なんて、絶対にあり得ない。
確かに。 ファイルを見せてもらっても、綴ってない。
私がうーんと唸ると、
「僕どこになおしましたっけ?」
「!」
えへっ、てなカンジで苦笑いしながら聞いてきやがりました!! 出た!コーヒーの君の天然ラブリー笑顔。
「ど・・・どこって・・・、あたしが知ってるわけないやーん!」
その笑顔に、うきゃーっとなった私は、思わず、コーヒーの君の腕に触ってしまいました。
いえ。 触ったというか、近所のおばちゃん風に叩いたというほうが、的確です。
・・・・・・・・orz 馬鹿・・・。あたしの馬鹿・・・。
明細のどんな情報が必要かを聞くと、請求書に載っている内容だったので、異動して来た方と一緒に私は自分が管理している請求書のファイルの棚へ行き、ぺらぺらめくっておりました。
コーヒーの君は、私の席で必死に明細ファイルをめくっています。
「―――!! やん、ごめん! コーヒーの君さん!!」 「えっ! なんですか?!」
私の声に慌てて、コーヒーの君が来てくれました。
「ド●モ・・・、明細なかったかも・・・」 「え・・・」 「回線ごとのんだけやったかも」 「ですよね。だからなかったんですよね〜〜」 はーっと安堵するコーヒーの君。 「ごめん!いい加減なこと言うてごめん!」
もうこのへんのやり取りは、自分の曖昧な記憶と、いい加減さに恥ずかしくって覚えてません。。。
ただ、わかったのは、コーヒーの君も、異動してきた方も、笑ってました。 呆れてたんやわ、ぜったい。。。
それでも。 同郷の女先輩によると、「素敵メンズに囲まれて、ヤンピンちゃん楽しそう。。。」だったそうです。
内容が内容なだけに、楽しくはなかったですが、コーヒーの君と言葉を交わせたことは嬉しかったです。
もっと、お仕事完璧になろう。せめてコーヒーの君関連だけでも!!
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